|
株式会社日立情報制御ソリューションズ(取締役社長:茅根修/以下、日立情報制御ソリューションズという)とキャッツ株式会社(取締役社長:上島康男/以下、キャッツ)は、このたび、日立情報制御ソリューションズの提供する組込みソフト向けデバッグ・性能解析支援ツール「SagePro®/eDEBUG(セイジプロ/イーデバッグ)」と、組込みシステム向けの開発支援を行うCASE*1ツール「ZIPC(ジップシー)」とを連携させ、組込みソフト開発における最適なテスト環境を実現する「SagePro®/eDEBUG − ZIPC連携」機能を共同で開発しました。
今回、「SagePro®/eDEBUG」、ならびに「ZIPC」に、「SagePro®/eDEBUG − ZIPC連携」機能を加えた最新版を、それぞれ2008年5月9日から販売を開始します。
*1 Computer Aided Software Engineering : システム開発支援のための統合ツールで、計画から開発・テスト・保守の効率化を実現する。
日立情報制御ソリューションズの「SagePro®/eDEBUG」は、実機での組込みソフト全体の動きを「見える化」するソフトウェアです。また、キャッツの「ZIPC」は、基本設計からシミュレーション、実装、単体試験までを統合して開発が行える状態遷移表ベースの組込みソフト向けCASEツールです。
今回、共同で開発した「SagePro®/eDEBUG−ZIPC連携」機能により、両ソフトウェアの連携が実現できるため、実機上での組込みソフトの動作を状態遷移表上の動作として「見える化」を実現し、実機での動作検証〜デバッグの効率化を可能にしました。
「SagePro®/eDEBUG−ZIPC連携」が追加された両ソフトウェアを導入することで、開発リーダーに対しては、組込みソフト全体の動きを「SagePro®/eDEBUG」のビューで提供するのに加え、プログラム設計者に対しては、個々のタスクの動きを「ZIPC」のビューで確認することが可能となり、同一の事実に基づいた開発リーダーとプログラム設計者とのコミュニケーションの円滑化が図れ、効率の良いデバッグが実現できます。
なお、「SagePro®/eDEBUG−ZIPC連携」機能を搭載した両ソフトウェアは、2008年5月14日〜16日に東京ビッグサイトで開催される組込みシステム開発技術展「ESEC」に、両社ブースにそれぞれ出展します。 また、専門セミナー「モデルベース設計手法と適用事例」(5月14日9:30〜12:20)での講演も行いますので、ぜひご来場下さい。
1.「SagePro®/eDEBUG − ZIPC連携」機能の主な特長
-
「ZIPC」のビューを用いたデバッグが可能
組合せテスト〜総合テストの段階で発生したトラブルに対し、「ZIPC」のビューを用いたデバッグが可能です。
例えば、複数のタスク間での処理要求(イベント)発生順序が間違っていた場合、各々のタスクの担当者が自分のプログラムにデバッグ文を入れながらのデバッグ作業となっていました。しかし、「ZIPC」にて各タスクごとの動作制御を状態遷移表にて設計した場合、本機能を用いることで、「ZIPC」の状態遷移イベントが「SagePro®/eDEBUG」のトレースデータとして埋め込まれ、また、その埋め込まれたデータに基づき、「ZIPC」の状態遷移表上のどのルートを通って問題箇所に至ったかが、「ZIPC」のビューにより明確になるので、わざわざ各タスクの担当者が自分のプログラムをハンドコードで修正することなくデバッグを行うことが可能になります。
-
組込みソフト全体の動きと個々のタスク動作との連動が可能
組込みソフト全体の動きを「SagePro®/eDEBUG」のビューで把握し、そのビューと連動して個々のタスクの動きを「ZIPC」の状態遷移表上で把握できるので、全体の動きを確認しながら個々のタスク内部動作を確認できます。
これにより、実機での動作検証への適用が可能となります。
また、組込みソフト全体の動きと個々のタスクの動きとを同一時間軸上で議論できるので、開発リーダーとプログラム設計者とのコミュニケーションの円滑化が図れ、説明資料を作成するなどの手間を割愛でき、効率向上にも役立ちます。
2.販売ターゲット
「ZIPC」を用いて組込みソフトを開発されている企業、これから「ZIPC」の導入を検討している企業、現行品の組込みソフトウェアが複雑になり再構築を検討している企業の設計部門・品質保証部門
3.製品形態
「SagePro®/eDEBUG−ZIPC連携」機能を加えた最新版の「SagePro®/eDEBUG」と「ZIPC Ver.9.1」を、両社がそれぞれ販売します。両方の製品を導入することで「SagePro®/eDEBUG−ZIPC連携」機能が利用可能できます。
なお、ZIPC Ver.9.1の既存ユーザは、別途、ZIPCのオプション製品を追加購入することで連携機能が利用可能です。
4.SagePro®/eDEBUG
-
システム構成
「SagePro®/eDEBUG」は、ターゲットボードに組み込まれトレースデータをメモリ上に記録する「収集側」と、記録したトレースデータを解析用PCでビジュアル表示する「解析側」に分かれます。
「収集側」と「解析側」はファイルインターフェースとなっている為、ターゲットボード上のメモリデータを読込む仕掛けがあれば、特別な装置は必要ありません。
- SagePro®/eDEBUGの要求スペック
収集側(ターゲットボード)
| OS |
[標準対応]
・T-Kernel(Ver.1.00.00)
[カスタマイズ対応]
・μITRON
・Linux(Kernel1.2.4)
・OSレス(機能限定)
|
| CPU |
ARMシリーズ,SHシリーズ |
| メモリ |
・2KB+(記録イベント数×16バイト)
※64KBで約4000ケースのイベントが記録可能
|
※収集側はOSによっては、カスタマイズが必要となります。
※上記以外のOS・CPUについては、お問合せ下さい。
|
|
解析側(PC)
| OS |
Windows2000(SP4)日本語版
WindowsXP(SP2)日本語版
※ NET Framework2.0(SP1)が必要となります。
|
| 最低動作環境 |
CPU |
Pentium 1.1GHz以上 |
| メモリ |
384MB以上 |
| HDD |
10MB以上(インストール時に必要な空き容量) |
| 推奨動作環境 |
CPU |
Pentium 4(HT)3GHz以上 |
| メモリ |
1GB以上 |
| HDD |
1GB以上 |
※最低動作環境は、 SagePro®/eDEBUG単体で動作させた場合の動作環境です。ZIPC連携を行うためには、ZIPC動作に必要なスペックを満たしている必要があります。
|
5.価格および出荷時期
| 製品名 |
内容 |
価格 |
販売開始時期 |
| SagePro®/eDEBUG収集側(ターゲットボード) |
ターゲットボードに組み込まれ、トレースデータをメモリ上に記録する収集ツール |
個別見積 |
2008年5月9日 |
| SagePro®/eDEBUG解析側(PC) |
記録したトレースデータを解析用PCでビジュアル表示する解析ツール |
| 製品名 |
内容 |
価格 |
販売開始時期 |
| ZIPC Ver9.1 |
組込みシステム向けの開発支援を行うCASEツール |
個別見積 |
2008年5月9日 |
6.他社製品名称に関する表示
- Microsoft,Windowsは,Microsoft Corp.の米国およびその他の国における登録商標です。
- Linuxは,Linus Tovaldsの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
- ARMは,ARM Lid.の英国およびその他の国における登録商標です。
- SHシリーズは,株式会社ルネサス テクノロジの登録商標です
- ZIPCは,キャッツ株式会社の登録商標です。
-
TRON は,“The Real-time Operating system Nucleus” の略称です。
ITRON は,"Industrial TRON"の略称です。
μITRON は,"Micro Industrial TRON" の略称です。
- μITRON,T-Engine,T-Kernelは,コンピュータ仕様に対する名称であり,特定の商品を示すものではありません
- SagePro®は,The Sage of Software Development Process Managementの略称で,株式会社 日立情報制御ソリューションズの登録商標です。
- HEWは,High-performance Embedded Workshopの略で株式会社ルネサス テクノロジ殿の商品名です。
■ 取扱部署・照会先
<日立情報制御ソリューションズ>
ソリューション第三営業部 安倍 史英,大穂 美和子 TEL: 03-5769-7108
E-mail: e-ssc@ml.hitachi-ics.co.jp
<キャッツ>
営業本部 TEL: 045-473-2816
E-mail: info@zipc.com
以 上
■添付資料 1
<「SagePro®/eDEBUG−ZIPC連携」機能の画面例 >
■添付資料 2
SagePro®/eDEBUGの主な機能 「SagePro®/eDEBUG−ZIPC連携」機能以外のSagePro®/eDEBUGの機能は以下の通りです。
- イベントトレース
トレースデータの情報(タスク名/割込み名,パラメータ名など)を時系列に表形式で表示します。さらに,検索機能によりイベントコードやパラメータに対する検索を行い,条件に一致したレコードを色分け表示する事ができます。
- タスク遷移トレース
タスク,割込みの遷移状態を表示します。
時間軸とともにタスクの切替りや,割込み発生ポイントを把握する事ができます。
また,マウスをドラッグするだけでドラッグ区間の実行時間をポップアップ表示したり,指定した処理時間を越えるタスクを色分け表示することもできます。
- タスク実行トレース
タスク毎の開始・終了と起動要求のシステムコール発行および終了時のタスクの状態を時系列に表示します。 タスク間の関係を見るのに用います。
- メッセージ滞留件数
指定したメールボックスについて,メールボックスID毎にメッセージキューの送受信回数を表示します。
- CPU負荷率
システム全体または指定した区間のCPU負荷率及びタスク毎の実行時間を表示します。
- ソース行の自動表示(HEW連携)
ソース行の自動表示では,株式会社ルネサステクノロジの統合開発環境であるHEW(High-performance Embedded Workshop)と連携し, SagePro®/eDEBUGのシステムコールイベントをクリックすることで、自動的に対応するソース行にジャンプする事ができます。
<SagePro®/eDEBUGの主な画面例>
■添付資料 3
<SagePro®/eDEBUGのシステム構成例>
このニュースリリース記事の情報(製品価格,製品仕様,サービスの内容,発売日,お問い合わせ先, URL等)は,発売日現在の情報です。予告なしに変更され,検索日と情報が異なる可能性もありますので,あらかじめご了承ください。
|